キッチンでいつも便利に使っている電子レンジですが、こまめに使うことが多いので、ふと電気代はどれくらいかかっているのか気になってしまいますよね。
なので、電子レンジの電気代で1分、10分の場合の計算方法や、500Wと600W、1000Wの場合の比較、また、電子レンジが古いと電気代は高いのか、10年前や20年前との比較について知りたいのではないでしょうか。
それから、電子レンジでオーブン機能の電気代や、電子レンジでご飯を温めるのと炊飯器で保温するのとどちらが電気代が安いのか、ガス代との比較も気になりますよね。
そこで今回は、電子レンジの電気代は古いと高いのか、また、500Wと600Wの比較などについても詳しくお伝えしていきます。
電子レンジの電気代はいくら?計算方法や消費電力別の比較も
電子レンジは料理の下ごしらえや常備菜の温め直し、冷凍したものを解凍したりと毎日何かとお世話になることが多いのですが、電気代はどれくらいかかっているのでしょうか?
その電気代の計算方法は、
・ W÷1000×1日の使用時間(h)×1kWhあたりの電力量料金=電気代
こちらの計算式で算出できます。
そして、電子レンジの平均的な消費電力は600Wなので、こちらを10分使用し、1kWhあたりの電力料金を30円として計算すると、
・ 600W÷1000×0.17h×30=3.06
つまり、約3円とごくわずかであることが分かり、実際10分も電子レンジを使うことはそんなにないので、1分くらいで考えると電気代は1円にも満たないことが分かります。
それから、電子レンジには古いタイプだと500Wが主流ですが、最新版だとオーブンやグリルなどの機能も兼ね備えたオーブンレンジで1000Wのものなどがあり、消費電力別に見るとどれくらい変わるのでしょう?
しかし、身近なもので500Wと1000Wの両方の温め時間が記載されているものってあまりないですよね。
でも、500Wと600Wならよく書いてあります。
そこで例えば、ニチレイの「本格炒めチャーハン(さっぱり塩)」という冷凍食品(1袋450g)を温める場合、500Wでは8分30秒かかるところ600Wでは7分10秒で温まると記載されているので、上記の計算式に基づいてそれぞれの場合でかかる電気代を計算してみると、
500Wの場合は2.16円、600Wの場合は1.77円
の電気代がかかる計算になります。
なので、500Wと600Wの温めで比較すると約0.4円の差になるので、100W上げて温めても、1000回分でも400円の差にしかなりません。
ただ、単純に計算すれば500W上げて1000Wで温めたら、2円の節約になりますよね。
なので、1000Wで温めができる新しいレンジを買った場合、1日3回使用するとして年に約1000回使用すると、500Wの電子レンジを使い続けた場合と1000Wの電子レンジに買い換えた場合では2000円の差が出てきます。
なので、最新のものと、10年前、20年前と比較していくと、新しい機種ほど温めの効率はよくなっているので、W数の差だけでなく総合的な効率を考えても、長く使うなら新しい方に買い換えた方が電気代を節約することができますね。
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電子レンジを節電しながら使うには?
キッチンの中には電子レンジ以外にも様々な家電がありますが、他の家電と比較すると電気代はどれが節約に効果的なのでしょうか?
・ 炊飯器の保温機能とどちらが節約になる?
まず、例えば「炊いたご飯」を例にとると、700Wの電子レンジで3分間温めた場合、電気代は1.29円かかります。
それに対して、炊飯器でご飯を1時間保温すると0.35円なので、すぐに食べるのであれば保温したままで良いかも知れないのですが、夜まで4時間保温すると1.4円かかります。
そのため、一般的にご飯は炊いたらすぐにラップし保温スイッチは切り、ご飯は冷ましてから冷凍庫に入れてから解凍して食べる方が最も経済的と言われています。
・ ガス代との比較は?
電子レンジとガスコンロは、キッチンの中でも最も活躍する調理器具のトップ2ですが、煮物や炒め物ならガスコンロ、温め直しは電子レンジと分けている方が多いのではないでしょうか。
しかし、実は調理法の中でも、野菜の下ごしらえなどゆでる調理は電子レンジの得意技で、ガスコンロではまとまった量のお湯を沸かしてからゆでなければならないですが、電子レンジであれば食材に含まれている水分を活かして効率よく加熱が可能です。
例えば、1袋のもやしをゆでる場合、電子レンジは3分強の加熱で済み、電気代は約1.5円程度だそうですが、ガスコンロだと最小限の400mmのお湯を使うとしても都市ガスなら約2円、プロパンガスの場合だと約4円かかり時間も5分ほどかかります。
それから、お湯を沸かす時にもカップ1杯など、少量のお湯がほしいときは電子レンジの方が早く安く沸かせるので、パスタを茹でたりお味噌汁を作ったりと、大量のお湯が必要になるときだけガスコンロを使うといったように使い分けることがポイントです。
電子レンジの使い方で節電につながるポイントは?
上記のように調理のシーン別に使い分けることも大切ですが、日頃のお手入れや使い方のちょっとした工夫で消費電力が抑えられるのをご存知でしょうか。
1、 レンジ内をキレイに保つ
倉庫内に汚れが残っているとその汚れにマイクロ波が反応してしまい、肝心の食材などを効率よく温めることができなくなるので、倉庫内やターンテーブルは定期的に清掃を行い、常にきれいな状態を保つようにしましょう。
そして、硬く絞ったウエスなどで倉庫内の汚れを定期的に拭き取ったり、ターンテーブルは取り外してスポンジで汚れを落としたり、頑固な汚れがある場合はボウルに重曹水を入れて2~3分温め、放置してから汚れを拭き取るとキレイさっぱり掃除できます。
2、 レンジを使用する時間帯を工夫する
最近では電気料金のプランも自由に変更できるようになりましたが、夜間の電気料金はお得な代わりに日中は高め設定というプランが多いようです。
そのため、電子レンジを使用するときはできるだけピークタイムを避けて、料金が安くなる時間帯を狙うと効率的です。
3、 ターンテーブルの場合はなるべく外側に物を置く
実はターンテーブルタイプの電子レンジは、倉庫内の真ん中よりも外側の方が温まりやすいという特徴があるので、調理や温めの際には、なるべくターンテーブルの外側に置くようにしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、電子レンジの電気代は古いと高いのか、また、500Wと600Wの比較などについても詳しくお伝えしました。
電子レンジの電気代は、少し古いタイプの500Wや最新の1000Wのオーブンレンジの場合での計算方法を紹介しましたが、わずかな時間しか使用しないのであれば微々たる差の電気代でしたが、長く使うことを前提とすると1000Wの温めができる方が電気代がかからないので、使う期間が長いのであれば、買い換えをした方が長い目でみて節約になるとのことでした。
それ以外にも、炊飯器の保温機能との比較やガスコンロとの使い分け方、日頃のお手入れ方法や使う時間のポイントなど、細かな工夫の仕方をお伝えしたので、節約が気になる方はぜひやってみてくださいね!
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